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「親知らず」に悩まれた経験のある方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
誰でも知っている「親知らず」ですが、ではいったいどんな歯?と聞かれると、正確に答えられる方は少ないのではないかと思います。
「親知らず」は前歯から数えて左右それぞれ8番目の歯で、お口の一番奥に生えて来る歯です。歯科用語では「8番」と呼ばれることもありますが、正確な名称は「第三大臼歯」(だいさんだいきゅうし)です。
それでは、なぜこの歯を「親知らず」と言うのでしょうか?
「親知らず」が生えて来るのは、だいたい10代の終わりから20代にかけて、つまり、「親に知られることなく生えて来る」から「親知らず」と呼ぶようになったという説があります。
問題はこの「親知らず」が、なかなか真っ直ぐ正常に生えて来てくれないことです。斜めに生えたり歯肉の中に埋もれて外に出て来なかったり、ひどい時には下向きになってしまったりするケースが非常に多いのです。
こんな状態で放置しておくと、歯肉が炎症を起こしてしまうほか、横にある正常な歯にも悪い影響を与えてしまいます。
そこで抜歯が必要になるわけですが、大部分があごの骨に埋まっていたり、歯の根が複雑な形状をしていたりするケースでは、歯肉の切開や骨を削るなどの処置が必要となる場合があります。
親知らずが気になったら、早めにかかりつけの歯科医師に相談することをおススメします。
ちなみに、「なぜ親知らずはきちんと生えて来ないのか?」については諸説あります。一説にはクロマニヨン人の時代から、少なくとも弥生時代ごろには親知らずのトラブルが起きていたようですので、「現代人は柔らかい物しか食べないので顎が小さくなったから」や、「人類の進化の過程」という説は鵜呑みにはできないようです。
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