歯周病の原因となる細菌の話

いつも番町オーラルサージャリー&スキャニング(BOSS)のブログをご覧くださいましてありがとうございます!

歯周病は歯ぐきの炎症から始まります。炎症とは、身体の免疫が細菌と闘う際に起こる免疫反応です。歯周病の恐ろしいところは、その悪影響がお口の中だけにとどまらず、お身体全体に及ぶ点にあります。

虫歯や歯周病といった、お口のトラブルの原因となる細菌には、酸素が好きな「好気性菌」と、酸素が嫌いな「嫌気性菌」の2種類があります。

歯周病初期に歯ぐきの炎症(=歯肉炎)を引き起こすのは主に好気性菌ですが、症状が悪化して起こる、歯を支えている骨の炎症(=歯周炎)の原因となるのは嫌気性菌です。歯肉炎を放置していると、歯周ポケットがどんどん深くなって、嫌気性菌の大好きな酸素の少ない環境が増えてしまいます。

嫌気性菌の数が増えると、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)などの組織を破壊していきます。そうなると、お口の中の細菌は、血液を通じて身体の他の部分にも広がっていってしまうのです。

血管を通して体内を移動した細菌は、動脈硬化や心疾患、脳梗塞といった疾患に悪い影響を与えます。また、胎児の成長にも悪影響を及ぼすとも言われ、妊娠中の方が歯周病にかかると、早産や低体重に出産につながるという報告もあります。この細菌が唾液を通じて肺に達してしまうと、誤嚥性肺炎を引き起こすことも。

お電話・メールでの予約も可能です。
03-5213-8286
bossboss101@gmail.com