日本の歯医者は海外と何が違う?外国人患者さんのための歯科受診ガイド

海外から日本に来られた方にとって、病院や歯科医院を受診するのは少し不安なことだと思います。

「英語は通じるのかな?」
「海外と治療方法は違うの?」
「健康保険は使える?」
「なぜ日本の歯医者は何回も通うの?」

そんな疑問を持つ方も少なくありません。
実際、日本と海外では医療制度だけでなく、歯科治療の進め方や考え方にも少し違いがあります。今回は、日本で歯科医院を受診する外国人の方に知っておいていただきたいことを、いくつかお話ししたいと思います。

まず、日本の歯科医療の大きな特徴のひとつが、公的医療保険制度です。
日本の公的医療保険に加入している方であれば、虫歯や歯周病、抜歯など、多くの一般的な歯科治療で保険診療を受けることができます。
一方で、セラミック治療やインプラント、ホワイトニングなど、治療内容によっては保険が適用されないものもあります。

また、海外から旅行で日本を訪れている方など、日本の公的医療保険に加入していない場合には、基本的に治療費は自己負担になります。
ですので、治療を始める前に「保険が使える治療なのか」「費用はいくらくらいになるのか」を確認しておくと安心です。

外国人の患者さんから、ときどき「なぜ今日はここまでなの?」「全部まとめて治療できないの?」と聞かれることがあります。
海外では、1回の診療時間を長く確保して、ある程度まとめて治療するケースもあります。
一方、日本では症状や治療内容、保険診療上のルールなどを考慮しながら、何回かに分けて治療を進めることがあります。ただし、必ずしも「日本の歯科治療は何回も通わなければならない」ということではありません。

たとえば「あと2週間しか日本にいない」「仕事が忙しいので、できるだけ少ない回数で治療したい」といった事情がある場合には、最初に伝えていただくことをおすすめします。

治療内容によっては、できる範囲でスケジュールを調整できる場合もあります。
また、「海外で入れた被せ物が取れてしまった」「母国でインプラント治療を受けた」「以前の治療内容がよく分からない」という方もいらっしゃいます。こうした場合でも、まずは現在のお口の状態を確認することができます。

ただ、インプラントなどについては、メーカーや使用されている部品が分からないと対応が難しいこともあります。

もし海外で治療を受けた際のレントゲン写真や治療記録、インプラントのメーカーや製品情報などをお持ちであれば、受診時に持ってきていただくと診断の助けになります。

紙の資料でなくても、スマートフォンに保存されている写真やPDFでも構いません。
そして、私が一番大切だと思っているのは、患者さん自身が治療内容をきちんと理解したうえで治療を受けることです。

「どこが悪いのか」
「どんな治療をするのか」
「他にどんな選択肢があるのか」
「費用や治療期間はどのくらいなのか」

こうしたことを理解して、納得してから治療を受けることは、日本人でも外国人でも変わりません。

特に外科処置やインプラント治療では、どうしても専門的な説明が多くなります。言葉が十分に伝わらないまま治療を受けるのは、患者さんにとって大きな不安になると思います。
番町オーラルサージャリーデンタルクリニックでは、英語での対応も行っています。
日本で歯科医院を受診することに不安がある方や、日本語で症状を説明することが難しい方も、どうぞ遠慮なくご相談ください。

歯が痛くなってから慌てて歯科医院を探すのではなく、日本にいる間に安心して相談できる歯科医院をひとつ見つけておく。それだけでも、日本で生活するうえでの安心につながるのではないかと思います。